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西行法師のきさらぎ望月と桜 石兆亭編

2013年03月26日[火] 

生涯に一度のきさらぎ 望月の桜

西行法師の

  『ねがわくは
    花の下にて春死なむ
      そのきさらぎのもち月のころ』


毎年、桜のころには

桜と月の出会いを待ち構えていましたが

満月と桜はいつもづれていました。



ところが今年は出会えそうです。

明日27日がその日です。

今から桜と月の配置を確認します。


西行が詠んだ桜は山桜


プロのカメラマンにお願いします。

3月26日 気象台に27日の月の状況をたずねると

「終日曇又は雨、雲のまにまに見れるでしょう」とのご返事



長年待ち焦がれてきた〔望月と桜〕の出会いは、

雲を消しゴムで消してしまいたいほどの想いです。


夜はカメラマンの横田さんをお呼び立てして、桜の枝振り

月の位置はこのところでとお願いして別れました。



27日 月が出てくれるかしらと

東の山の端が見えるところまで出迎えにゆきましたが、

お月さまはどこに居られるかわからない曇空


横田さんが9:00ころ来て下さり、一緒にお月さまを捜しますが、、、、


「あっ、出た。あそこよ」で横田さんは三脚とバッグを移動させ

構えたと思ったら雲に隠れたりで、とうとうシャッターは押さずじまい。


こちらが気の毒で「明日にしましょうよ。晴天だし。十六夜のほうが月が大きいですよ」と

慰めの気持ちもこめてお別れします。

その後も気がかりで、20分置きに庭にでてお月様を捜すのですが、

1:00過ぎまで、出会うことができませんでした。


28日 本日は晴天なり


朝から わさわさします。

明るいうちに地面の小石をとりのぞいたりして場を確認します。


ついにその瞬間

おいでになりましたぁ。




実際撮ってみると月の位置は思うようなところには動いて下さらず

その場に居合わせた送迎車運転の国武さんが

「何事ですか?」

「お月さまとさくらよ」というと

「花札みたいですわ。あとは盃ですか」  のことばに持ち出したのが

望月と桜と 芋焼酎「吉助」



いつもの年より暖かい夜桜にピッタリのスカーフを羽織って

横田さんは夜の写真はよくないといいながら頼みをきいて下さいました。


この3日間、横田さんほんとうにありがとうございました。

JCの仲間だからこそ聞き入れて下さった友情に   感謝 感謝

いよいよでございます。


心が躍り もう落ち着かなくて、この瞬間を迎えました。

山桜の上に月が昇ってきたときは、わさわさした気持は消え

華やかさというよりむしろ静謐な空気。




「あぁ こうだったんですね」 と言葉にならない嘆声が出ました。

そしてまた、ゆっくりと 「こうだったんですね」 と胸の内でくりかえしていると、

雲にかくれていこうとするのか 雲が隠そうとするのか....。




ここで気づきました。

望月と桜の出逢い。


私にとっても叶うことがなかった出逢いでしたが、

気になって新古今和歌集を開きました。

(西行法師さまの心の軌跡を知りたくて)



23才で出家し 修行と和歌に打ちこみ 73才で入寂。


 寂しさに たへたる人のまたもあわれな
    庵ならべん 冬の山里
     (山里の草庵で修行中の寂しさを詠んだもの)




めぐり逢ひて見しや それとも分かぬ間に
    雲隠れにし 夜半の月影
     (ちょっと逢っただけで 意のままにならない心もようを詠んだもの)



 思い置く 人の心にしたはれて
    露分くる袖のかへりぬるかな
     (思い残してきている人が恋しく思われて、旅衣の袖が
      野の露と涙で色褪せてしまったと切々たる心情を詠んでいます。)



そしてついに

闇晴れて心の空に澄む月は
    西の山べや近くなるらん
     (ようやく煩悩の迷いがすっかり消えて、わが心の空に澄んで見えている月は
      西方浄土が近くなっていることを知らせているものだろうと詠んでいます。)



の和歌まで詠んでいますと

思う人と相い逢わぬ心寂しさが



願わくば 花の下にて....。 の歌となり

せめて あなたと逢うことが成就されるならば死んでもいい...。

と心に秘めたものがあるのではないかと、自己流に解釈しました。


単純にお月さまと桜のジャストタイミングを見たいという欲求が

古文を勉強することになった次第です。



たったこの1枚を撮るために、どれほどシャッターを押されたことか。

望月と桜に舞中になった2日間


3日目には花びら

     あ り が と う


ことしほど桜に魅せられ楽しませてもらったことはありません。


新古今和歌集を開くことで、習字を稽古してみようと思い立ち訪れた書道家 西本宗璽先生から

西公園のライトアップされた「望月と花」をいただきましたので ご紹介します。

               西公園での望月とソメイヨシノ桜


カメラマンの横田さんは 新年度で超多忙の中に

ほんとに ありがとうございました。


西本先生ありがとうございました。



       <バードタブの花吹雪>
  この桜は、オオシマ桜系の山桜  花びらが白

               <苔と花吹雪>

        <豆桜系の山桜>
  花弁は徐々にピンクになってゆきます

    <樹齢80年のオオシマ桜系の山桜>
花のつき方が豆桜とかなりちがって、たっぷりとしています

          <山桜の花吹雪>


山桜の風情はいいですね

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